今週、5(月)、南三陸町役場の職員さんと気仙沼保健所の方々とで、南三陸町の仮設住宅を訪問
中にお邪魔して、役場の職員さんと保健所の職員さんが餌やりさんとお話し
車椅子に座っている方が餌やりさんで、糖尿病を患っていて右足の膝から下は壊死したため切断
自分の猫じゃないならエサを与えるな、
あまり前進しない話しを繰り返している
「こいつだよ、メロン、こいつが一番最初の元凶だよ、こいつが産んで、増えた。。。」
メロンちゃん、
近所の方から役場へ相談があり、役場の方はたぶん何度も指導のため訪問している
数いる猫達を、これからもこの人がご飯をあげるるまま放っておいたら、本当に手に負えない状態になってしまう
今でも十分、、、
エサをやるなと言っても、、、
私達が帰ろうとお宅を離れるとすぐ、餌やりさんがフードの袋を開ける音がした
役場に戻って話し合い、
役場の職員さんは、餌やりさんの了承得た上で捕まえて処分するしかないだろうと言う
保健所では、駆除のための捕獲は容認出来ないという姿勢を変えない
餌やりの方は、家族はなく生活保護受給者で、糖尿病を患っている
この先、公営住宅の入居が決まればここからいなくなってしまうし
餌やりの方に全く経済力がないため、処分しかないだろうという判断になった
仮設住宅はいずれなくなるもので、TNRするには地域の住民の方がご飯をあげてくれるようでないとリリースが難しい
近所からの相談とはどういった内容だったのか聞くと、
餌やりさんが、糖尿病で入院しなければならなくなった時、近所の住民の方に猫にご飯をあげるようにお願いして入院した
頼まれた近所の方も自宅に猫を飼っていて、お外の猫達がご飯をもらえないのはかわいそうに思い、餌やりさんが入院してからご飯をあげていた
でもご飯をあげていれば子猫が産まれて増えていく。
どうしたらいいのかと役場に相談した、ということだった。
役場では、相談した方にもエサを与えるなという指導している
住民の方に話を聞くため、数日、時間をもらうことにした
仮設の餌やりさんに、ご飯をあげるようにお願いされたのはこちらのお宅
行ってみると、庭には猫達がいてあまり逃げる様子はない
もうご飯をあげてはくれないのか、相談してみるしかない
一番小さい子猫は4ヶ月くらいが4匹
日中は不在のため会えず、朝に訪問して、猫達にご飯をあげてくれていたお母さんに話しを聞くことが出来た
お話ししていると足元に一番最初の子、茶白のメロンちゃんが来て、
「メロン」と呼んで、「これが賢い子なの」と、メロンちゃんの頭を撫でる
仮設の餌やりさんもメロンと呼んでいたので
「みんな名前があるんですか?」と聞くと
「適当に呼んでるの、でもメロンは飼い猫だったから」と
飼い猫だったメロンちゃん
メロンちゃんのお家は津波で流され、お家に居たお母さんとおばあちゃんは亡くなって、メロンちゃんだけが生き残った
仕事中だったお父さんや、お子さんは無事だったけれど、、、
「メロンは置いて行かれたのね、、、」
お父さん達は生き残ったメロンちゃんを避難先に連れて行ってはくれなかった。
「たぶん、メロンのこと見るのも辛かったんじゃないのかなぁ、、、」
残されたメロンちゃんは、生ゴミや、何かを食べて生き延びて、
仮設住宅が出来てからは餌やりさんにご飯をもらうようになった
猫達のご飯をお願いされたお宅の方は、役場に相談して、エサを与えなければ猫はどこかにいなくなるからエサをやるなと指導されてから、
猫達にご飯をあげるのをやめて、それからずっと大変だったと思う
ずっとご飯をあげてないんですか?と聞いてみた
ご飯をあげなくなったら、猫達は確かにあまり姿は見えなくなったけど、近くにはいて、だんだん痩せてきた
ある時、フラフラ歩いていた1匹が目の前で倒れ、
その子にミルクを飲ませた
倒れた子は、ミルクを飲ませて徐々に食べられるようになり元気になったとのこと
ここの猫達は私が近付いてもあまり逃げなくて、人間を信頼している
ご飯をもらえなくなってもどこにも行かず、ずっとご飯がもらえるのを待っていたのだと思う
ある日突然ご飯をもらえなくなった猫達は、どれほど苦しかっただろう
飢餓状態になった猫達は、畑に捨てる生ゴミにも飛びついて、、、
ずっとご飯をあげないことは出来なかったと、住民の方は話してくれた
今は餌やりさんが退院して、猫達はまた十分にご飯を食べられるようになった
でも餌やりさんはいずれいなくなってしまう人だ
「ご飯をあげていいの?」
役場の職員さんからエサをあたえるなと指導されている、、、
私から、猫達の避妊や去勢の手術をすること、TNR活動について出来るだけ詳しく話しをさせていただいて
今生きている猫達に、これからはご飯をあげてくださいとお願いをした
エサを与えるなと指導する職員さんも、ゴミ出し場に捨てられていた子猫を引き取ったり、見付けた子猫達に貰い手を探したり、出来る限りのことをされている
それでも、どうにもならない目の前の現実に、エサをやるから増えるんだと思うのも当然のことだったと思う
南三陸町では、飼い主のいない猫達を地域でお世話するという考え方はまだまだ全く浸透していない
お外で生活する猫達が、迷惑がられて処分の対象になるということを防いでいくように、出来るだけ理解を広めていきたいと思う
週明けには、役場と保健所の職員さんらに、
リリース出来る旨と、費用についての相談をしていきたいと思っている
★★★★★★★★
ブログを見てくださる皆様にお願いです
これ以上望まれない命が産まれることのないよう、猫達の避妊と去勢の手術をしていきたいと思っています
小さい子たちは健康状態が大丈夫であれば里親様を探したいと思います
数えたところ
大人の猫が15匹くらいはいて
半分が女の子だとして
避妊手術1匹約¥16,000×7=112,000
去勢手術1匹約¥10,000×8=80,000
大人の子の手術だけでも少なくても20万円位の費用が必要です
子猫は5ヶ月くらいが2匹と4ヶ月くらいが4匹
5ヶ月くらいの2匹はリリースになるかもしれません
仮設住宅はどこもこういった問題を抱えていて、役場や保健所の職員さんには募金集めなどの提案をしていきたいと思いますが、子猫が産まれないようにすぐに行動しなければなりません
どうか、手術や保護の費用のご支援をお願いいたします
猫達がこれからも最低限ご飯をもらって生きていけるように、ご協力を、どうかお願いします
ゆうちょ銀行
記号18130
番号8446141
近藤ひろみ
他金融機関からは、
ゆうちょ銀行
八一八支店
普通預金
口座番号0844614
近藤ひろみ
また、猫達を助けるために情報の拡散も協力お願いいたします
近藤さん、今回もまた大変難儀な現場に遭遇されましたね。
猫に対する考え方が違い過ぎる相手との話し合いは、本当に難しい。
『元凶』って、猫に対してそんな言葉を使われたら、私だったらぶちギレてます。
あの震災をどんな思いで生き抜いて来たのか、私の想像を遥かに越えるほどだったと思います。
手当たり次第口に出来る物はしたでしょうし、何日も食べられない日が続いた事でしょう。
震災で過酷な日々を耐えて生き抜いた同じ命に対して何故もっと優しくなれない…。
猫に罪はないし責任もない、自分の事しか立場しか考えない人間にこそ責任があると思います。
よく冷静に対応しましたね、偉いです。
今後、仮設で暮らす猫達の事は皆で考えて対応して行かないといけない問題ですよね。
復興住宅へ移る人が増えて、仮設は撤去されるでしょうから、リリースしてもその後のご飯やりや見守りが難しい。
ただ早急にすべき事は、これ以上増えない様にと既に動いてくださっている近藤さん。
何とか大きな力が動いてくれる様に願っています。
何もお手伝い出来ずもどかしい…。
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うしまるさん
いつも助けてくださってありがとうございます
餌やりさんに、「元凶はあんただろう」と言いそうになりました(^-^;
仙台から車で片道2時間の南三陸町、
「達人やせぱゆさんをここまで引っ張ってくるわけには行かないし…」と猫達を目の前にして最初はつぶやいてしまいました。
すっかり甘え癖がついてしまったかもしれません(笑)
前回の現場と比べると範囲もさほど広くないのと、猫達があまり逃げませんので、餌やりの方に協力してもらって頑張ろうと思います
ただ、ほとんどの仮設住宅が猫問題を抱えていると思われます
南三陸町だけでも沢山の仮設住宅があります
現場で活動して住民の方に話を聞けば、他の仮設住宅の話しも聞こえてきてしまい
ここが終われば大丈夫とは思えない心境です
もっと多くの人を巻き込んで進めていくように努力したいと思います
生き残ったメロンちゃんが、最初仮設住宅に姿を見せたときはガリガリだったそうです
当たり前ですね、食べる物などなかったでしょう
さらに、エサを与えるなという指導で突然ご飯をもらえなくなり、また苦しい日々を過ごしたはずです
もうそんな辛い思いをすることがないように出来る限りのことをしていきたいと思います
これまで、うしまるさんにご協力いただかなければ出来なかった事が沢山ありました
遠くてもお世話になります、なる気満々です
よろしくお願いします☆
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びっくりしました。
なんと、私もほぼ同内容の置去り猫、丸投げ依頼を先日されました。
丸投げ依頼をしてきたのは、なんと一関の獣医です。
こちらに丸投げするだけで、何も協力したくないそうです。
なんだ、そりゃ。
私も気が重くなってしまい、数か所に相談をしましたが、いろいろご意見を拝聴しているうちにとても気が重くなってしまい、これ以上保護活動は続けられないかもしれないと思ってもいます。
でも、近藤さん、1人で頑張るんですよね?
じゃあ、私も一人でも頑張らないとだめですよね。
目下の悩みは、親猫たちはリリースするしかないにしても、子猫たちはできれば里親さんを見つけてあげたいのですが、なかなか里親さんが見つからない現状と私のキャパがいっぱいなことです。
どう打開していったらいいのか・・・。
私のグチになってしまいましたが、この記事を読んで、ちょっと勇気もらえました。
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ねねさん
そちらも大変な頭数なんでしょうね…
何もお役にたてることはないかもしれませんが、メールさせていただきますね
情報を共有するだけでも一人で考えるよりは進展することがあるかも。。。
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